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愛玩すると言う事 1

愛すると言う事は相手の立場を思いやったり、
自分の思惑と違っていても、自分を主張せずに、相手を受け入れたり、
また、相手の事を思うあまりにいさめたり。

愛玩すると言うと、もうそれは、自分の心もままに、べったりと溺愛する。
大切にして、賞玩し、可愛がり、慈しみ楽しむ。
距離感が全く違う。

家族、妻は愛するの範疇で、
年若い恋人はどちらかと言うと愛玩する。
ただ生きてる存在をいとおしむ。
たとえ若い恋人に、恋人が出来てもそれもまぁと面白がってる。それが可愛いという。
そんな時、私などはシラ~と、
妻がいるのを知ってて、
横っちょ入り、したたか者の何処が可愛いんだろうか?と思いつつ眺めてる。
愛玩されるにはそれ相当の魅力がありそうです。

ある方が犬を飼いました。
子供が大勢いらして、、忙しくしてた時には、
「もうこれ以上世話をするものは嫌。」とおっしゃっていたのに、
空の巣になった家庭がたまらなくて、犬を飼いました。
「子供を育てる時と違って、ただ、めちゃくちゃ可愛がってもいいから、ストレスが無い」とおっしゃる。
「躾なんか自分が補うから、つらいことさせたくない」とか、
子育てとは全く違うスタンスに立って、自立しないワンコに目を細めてる。
ダメなところが可愛くなったらしい。
子育ての時にそのおおらかさがあったら子供は困らなかったろうにと思い、
いや、あの厳しさで、見事な成人になったのかと納得したり。

最初茶道具を購入するときに、どういう視点から考えたらいいかわからなかった。
各先生は夫々に、いろいろと自己満足な道具で、とくとくとしてる。

幾らなんでもチグハグな!!と思うけれども、
大先生のやること。あ~これがお茶なんだろうか?と不思議な気分。
やらなかった方が良かったなと思うほど稚拙な取り合わせだったりを、笑顔ですり抜ける。
後で調べたら、もっと謙虚に説明すればいいのに、、やっつけ仕事で、、粗いことだと。

道具は、その人の嗜好で、侘茶にけばけばしい茶席もあれば、
金満家で、なんでも買うのでしょうけど、ちぐはぐ。
説明もこれは幾らした‼みたいな。恥ずかしい、見せたがりの席主もある。

ではどう考えたらいいのだろうか?
授業であるから利休からの好みを体系的に集めてみせればいいのだろうか?
コストは?などといろいろ試行錯誤。

その時に、
「即翁、衆と共に愛玩す」と言う言葉にふれました。
即翁は、畠山一清氏。(1881―1971)
株式会社荏原製作所を興して実業界に名を馳せました。
能登国主畠山氏の後裔で、東京帝国大学工科大学を卒業、
能楽と茶の湯を嗜み、長年にわたり美術品の蒐集に努めました。

彼のコレクションは、洗練させれいて、
余程選んで、必要なものを大事に集められたことが分かります。
そして、素晴らしいことに彼はそれらを 社員とともに愛玩したのでした。
彼の事業方針がはっきりとしてることに気が付かされました。
何が大事な事か?それがはっきりしてるので、、
コレクションは、洗練されてます。
ともすれば、金持ちの道楽でまがまがしく、
お金にものを言わせて集めるような質のコレクションがありますが、
蒐集はあたかも、仕事のように無駄が無いので、勉強になりました。

勿論、トップクラスのモノがずらりと並んでるのではありますが、
彼が、この道具たちを、最大限に使い、意義ある時間を過ごしたことが見えました。
数寄者の見せびらかし茶会でなく、
心情が交流する様な場面で道具がいかされました。
生きたお茶を彼はしたんだろうとおもいます。
殿下をお招きしてのお茶事もなさいました。
社員とのお茶も。

道具は道具冥利に尽きたと思います。今
は美術館のガラスの中に置かれてますが。
茶事において、活き活きと働いた道具の姿が浮かんできます。
衆とともに、、

当時、茶碗をどうするかという悩みがありました、
どのグレードの?と。
ある方が「壊れてもおしくないものを。そうでなくて、どうして弟子が安心できるか」。とおっしゃいました
べかべかで対価に見合わない値段の道具を買うのははばかれました。
するすると覚えてしまうお弟子君たち、30年やっても濃茶をたてたことのない奥様もあるのに、
嬉しいけれども、どうしようか?と

その時に、愛玩できるものがいいとおもいました。
毎回使って、手になじむ、育つ茶碗。

明日は、続きを書きます。少し疲れました。尻切れトンボで申し訳ありません。

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コメント

[C1721]

おはようございます。
大名の末裔の方が経営者と言うのに興味を覚えました。長く血統が続くと言う事に加えて、能力も高いと言うのは素晴らしい事ですね。

また、道具冥利と言う言葉がありましたが、今はこのような考え方や表現が減ってしまって(通じなくなってしまって)淋しい限りです!!
昔の言葉が良いわけでもありませんが、文字から意味が分かる表現は大事ですから、今の世代にもリバイバルしてくれたら良いのに!と思います。
  • 2014-08-30 09:26
  • 帝都辺境伯
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[C1722] 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

[C1723] 帝都辺境伯 さん

おはようございます。
お久しぶりです。

彼は大名家の血脈です。
庭には、帝大出の恩人先生の胸像も置くほど、人を大事にしてました。

人となりは、会社の運動会にも欠かさず、、と言う元社員の信仰にも近い敬愛の言葉を伺ったりしました。
関東大震災においては、いち早くインフラ復興。
水道の復旧は、疫病を押さえます、
衆と共に、、生き抜きました。
小京都、能登七尾の城主の流れです。

茶道具の愛蔵印は、「即翁與衆愛玩」。
基底に報徳精神。です。

それは、またお話したいところです。
そのまま熱が入ってしまいそうです。

彼の所に落ちついた道具は、幸せでした。
能登の漆の名人の器と共に、人々のほほえみの中で、発揮されました。


  • 2014-08-30 10:00
  • hippopon
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[C1724] 1722さん 

おはようございます。
既にはじまってます。

昨年は、八王子のキャンパスにうかがいました。
模倣からつきでれない卵たちのなかにも、
商業ベースに乗るべくしたたかにアピールしてる学生がいましたよ。
エネルギーは、上野よりもう遥かにありました。

今、東京の作品展をあるいても、
何代目と言う看板がある人の展覧会に行っても、なかなか動いてません。

そして、パッションがない。
作家に元気が無い。
中から枯れずに湧きあがらせるようでない。欲もない・

感動が無いものが、作品を作っても迷惑なだけだと、腹立たしい。
売り上げがいくらかと言う事にびくついてる。
若手は、特選コーナーにしこ満足だけの死体のような作品を並べます。
日常雑器も、果たして、これが
主婦の目からその耐久性使い勝手で選ばれるだろうか?と思うような甘えた作品がならびます。
用の美に耐えられない。
土も、よくない、、こんなかんじだったら、東京で、うけるかな?というような、、程度で、とくとくとしてる、
または自信が無い。
もしくは、商人。是が一番いけない。

これは、、求めてる、、それが、友愛の最初の一歩。
滾って燻って、そしてここを抜けないと、、
解決できない事をしって、またつくってる。笑顔になりました。

私は、有楽に、毎週通いました。
分からないけど。ひきつけられて、、
そしてある茶碗にであって、、
それからそれを、求めて、求めて、
友人には、どうしてそんあところにいったの??といわれて、、
お金もないのに、各駅電車で、、
どうしてももう一度見たかった。、
先日、根津美術館でみました。
誰も居なかったら泣いたんだと思います。

茶碗は、実際に点てて見ないとりかいできません。
形状だけでやろうとするおバカちゃんまであって、困ります。
冬の凍える日に、炭の部屋で、いただく濃茶に、耐えられるようなもの
薄暗がりのなかで、肌のように柔らかくみりょうする。
畳と壁との折り合い。

掌に持つだけで、ほっとして、
差し上げる方を大事に思える。数万の中から日本医やってきて数千の中から
数百年を生きた茶碗。
一生に一度の出会いを忘れることがありません。

ある時は、値段でなく、韓国の土のものを、
稽古に出してくださったものが、素晴らしく、
その先生の所にはもううかがわないのですが、
職人のパッションを感じました。

大振り、高台も風情あって、、箱もありましたが、
恐れずに無心で作ったようなな、今、切り出したような作品でした。
おばちゃんたちは、分からないのに大騒ぎして、、
これは安いのよ、、安物とか、、先生の道具に、あきれるでしょう?

国宝、重要美術品は、一生に一碗ぐらい、それは作者の生きた証。
それには何万の模倣が、研究心ある模倣が必要で、夢中に夢中になりきれた人が、抜き出る。

死んだ目をしてては、滾る思いが無くては、雑器は出来ても、工芸品は出来ない。
工芸品から、芸術作品を生むとき、寿命があった人は幸せです。
数日後には二重貫入の作品をと思うのですが、
私は、専門家でないのでどうかしら?

なんだかつかれちゃって、芸術家は、、って言うのに、、自分は草臥れて、、

芸術家は、生涯、青春の中にいます。
老いる事が無い、滾りのなかに、、

技術と熱情。途切れないように、、

そして誰のためでなく、自己の納得が解放してくれます
が、それは、また、突き抜けるための準備。

うんと苦しんでください。苦しむほど、物が見えて、
作るほど、手が変わり。
イメージが、一つになります。

                    友情のはじまりに、、 

  • 2014-08-30 11:26
  • hippopon
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[C1725] この言葉を思い出しました~

付喪神。道具に対する思い、
使われることにより、より洗礼されていく様、
そして、思いが形となり、進化して、
何時の日か、神器となるかもですね。

使う人の思いが、道具を生かしたり殺したり
していくもの~考えるだけで、わくわくしてきますね。


  • 2014-08-30 18:35
  • fあらた
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[C1726] Fあらたさん

付喪神?そうですね。

神さびの道具ですね。

古いものには、神が宿ると言う日本古来からの概念、
そうですね、、そこに行き着くのですね

魂は宿りそうな稽古茶碗の話を描こうとして、
舌の奥も、頭も、のども、、またしてもバファリン投入。

ゆっくりかきます。

宜しくおねがいいたします。
皆さんにヒントを頂きながら、、進んでゆきます。
  • 2014-08-31 02:49
  • hippopon
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[C1727]

hippoponnさん おはようございます。

赤子の顔にちゅ・・・???・。笑)

1722算への返コメに感動です・・・・・おらもhippoponさんのような情熱が・・・ほしい・・・・。
  • 2014-08-31 04:13
  • ひげ
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[C1728] ひげさん

夢中なときがありましたよ。
子供に戻って夢中になって、そうすると浮世の束縛がきえてゆく。
お茶は。茶室に入ったら、壺中天の壺。
浮世の束縛から自由になりますから。
能動的に学ぶ。

私は少し手を添えて、、

ある人との思いでもあるけど、茶碗とはこういうものだと教えてくれた茶碗だった。
詳しいことは話せないけど。

東京に来てからだから、お尻の痛い各駅で辛抱強く行くのね。
途中で、壜牛乳飲んだりしながら、、
夢中、

湿原にも、与えられたんじゃなくて、
自ら求めてくる冒険者があることでしょう。
構えが違うとおもうの。

どうして?そんなとこにいってたの??だもん。

私は作れない。だからこそ。
敬意を払えるほどの技術にはあたまさがる。

少年探偵団みたいなもんで、、
ひげさんは分かってくださるとおもいます。

朝晩の冷え込み、そちらの方がきついとおもいます。
充分にきをつけて、そして安全に。愉しく。

ものつくり君たち、売れない、理解されないの中でも、きっちりやってる、負けじ魂!

風邪で、まだねむらないと、、すいません
  • 2014-08-31 04:50
  • hippopon
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[C1738]

そういうのは、今までになかったですね。
思い出そうとしても、やっぱり、出合えませんでしたね。
  • 2014-08-31 17:08
  • ジュリアルーシュ
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[C1772] ジュリアルーシュさん

なかなか思い入れって、難しい。
宝石なんかだと結構時間がたつのを
忘れちゃうほどしてたりしますよ。

遅くなりました。すいません:
  • 2014-09-02 13:49
  • hippopon
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