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雪中梅の香

御伽犬

白犬と犬張子と言う箱書きがあります。
すごく気に入って、お江戸で求めました。
何処でだったかは覚えてませんが、どうしても欲しくなってしまったのでした。

犬張子のしっかりとした顔つきにも惚れましたが、白犬の飄々とした、それでいてちゃんとわかってるその顔つきにぞっこんで買い求めたのでした。彼は分別がある。

御伽犬は、お雛様の時に雌雄一対です。ですからしっかり者は女性なのやもしれません。

昔白犬君と同じような顔をした、掌に乗せれる茶色の犬をいただいたことがありまして、その顔に似てるのです、
それをくださったのは元気のいい男の子でした。そうです、紅顔の美少年君です。
痩せていて、白いyシャツで、細いズボン。

従兄弟たちが、稲荷さんを案内してくれたあとのような気がするのですが、、
そうだ!逢わせてやろう。って、
初めての名前で、聞いたことがない。
父上の名前はしってる、東京で父があってる人だもの。
その子の名前を誰かが出したら、大笑いなのでした。
行くか~~って、すごく上機嫌で、ルンルンしてる。
どんな愉快な出会いになるのかしら?と。わくわく。

勉強部屋のようなところに行くと、男の子たちは中にいるのを確かめて、外から、、壁もガラスももドンドン。
ドンドンって、たたくのでした。
なかの人はびっくりなことでしょう。
大丈夫???っていうと。
しまきだから。訪れてやらねば~~とか言う。
ドぁ~~を開けて乱入。


なかには痩せた男の子がいました。
びっくりして目を見開て、手なんかパ~~になっちゃって、「コラ~~お前たち、」、とか、立ちはだかって、従兄弟たちは部屋の物色をはじめて、、
勉強してるか??とか。
なんか変なものはないか?とか。なまはげみたい。
邪魔してるのに、すすんでるかもないものだろうと、
勉強、こんを詰めてやってた様子でした。

これは東京から来た、、と紹介されて、なんだかぺこんと。
ジャック&ベティのギクシャクとした会話みたいでした。
あ~。来てるって聞いてたけど。と、
ここでも、そんなに、人口が少ないわけでもないだろうに、、。
ア~東京の、、って、
お互いに父親の名前を呼び合っては~~って。納得。

大騒ぎの中で、従兄弟が可愛いとその犬をもって来ました。
すると取り返して、これはすごいのだ。
クルッと一回転して、手に戻ってくるように設計されてるぬいぐるみだと。
夫々にまた、取り合いで大騒ぎで遊んで、

そのあとに、彼は、領主のように、穏やかで、胸を張り、私の方に、差し出したのです。
「これは貴女にあげる、決してなくさないように、決して捨てないように、東京に持って帰って、長く長く置いておくように、きっとこれを上げた意味が解るから」って。

魔法使いの様に、おまじないのように、重々しく、紳士然として、うるさく騒いでる部屋の中でそこだけ静かになってた
ア~~この子はどこか違うんだな。
普通の子と違って何か思いというもの。
志と言うものがあるのだろうと。
現実的な将来が見えて、励んでるのかと。


すると、自分はここの市長になるからって言ったのでした。
いい町作りが自分の夢だと、自分の手でやりたい、そのためには道は長いとも。
色々な政治家候補君やら政治家君を見てきたけれども、そんなこと口に出して、こんな場所で公言してる、まだ20にならない少年??
一族に政治家が多かったけれども、気負わず、
本当に普通の事の様に、
僕は、お医者さんになるとか、画家になるとか、そういう言い方でした。

そして、自分はそのために勉強してるといったのでした。
細くて、肌のきれいな、朝の漁港のお魚みたいな生き生きとした少年でした。
賢く、温かで、清潔そうな印象です。
信頼をされてるいい子なんだなって、周りの雰囲気からよく理解できました。

ひどく印象的で、
「お約束します、大事に、ず~~ともってます」って、私も、結構畏まって、拝領しました。
いまでも、有るのです。
居候先にはさすがに連れてこれなかったけれども、そのわんこは、ときどきに出没し、慰めになりました。
そして、その時の不思議な一度だけの出会いを懐かしく思いました
助役のお父様とは東京でお目にかかり、あの子のお父さん、太ってる??とおもったり、賢い目をしたお母さんの印象もあります。

白犬を眺めて、なんとなく、彼の名前を、、、
小保内敏幸

すると、あのおじさまと同じような大きさで、従姉妹に似た面立ちで、ごろんとした従兄弟たちと同じ風体の彼が、写真でのってました。

ア~~、あの子、本当に、市長になってる!!とびっくり。
どうやら、市役所で、みっちりと市政を学び、その後、市長になったようでした。
長い道のり、いい街づくり。
あの言葉のとおりでした。

そうか、いつかあのわんこ連れて,あの街に行こうと。
わんこは、父の故郷を思い出すためのものであったか。
町並みでなく、あのおおらかで、暖かい人の交情こそが故郷。
雪の日に、自分御晴着を着せかけてくれた従姉妹の温かさ
。冷たい足をふいてくれ、こたつで温めてくれた人のぬくもり。
ニコニコといつでも迎えてくれたあの街のこと。

それを思うと勇気がわく、それを思うと暖かくなれる。
彼はあの年にして政治家君であって、東京にファンをつくったのだろう。

数日前に禅譲の無投票選挙があったと友人が教えてくれました。
貴方のおっしゃっていらした方がお亡くなりになったようですね、と。


たった、一度しか会えなかった。
約束は果たされて、わんこは、故郷の温かさを思うものだと、今頃意味が解り。
そして、彼は、あの街の人々のために身を尽くしぬいて、市長のまま昇天した。
約束の続きは、一緒にやってきただろう、義弟が継ぐことになって、突然死の局面でも、見事な死に際であったと。

「市長になるから、、」
静かで、目をしっかりととらえて、覗き込むようにそう言って渡してくれた。
今でもよく覚えてる。

父が故郷を離れても、私の故郷は、あの日々のあそこで有るし、たぶん今もあそこなのだ。
彼は住民票はそこにはないけれども、そう思える人々の故郷になろうと思ってたのだろうか?
人口以上に故郷は六弁の梅があるところと思える人がいることは、町にとっての大きな財産である。


都会には金太郎飴みたいに同じものを故郷だといい、地方に行ってもグローバル、何処に行っても同じ規模で、同じ素材の街並みにでかでかとした看板が並ぶ、観光の町がある。
それであっては人はいかないし、故郷と思ってる人まで逃げる。

あの街の良さは心なのだ、他人を思いやる心。住んでる人にはわからないのだろうが都会にいると、その良さが見える。辛抱強く、お互いを大事にしてる。
昔ながらの律があり、礼節があり、プラスは知力で作る朗らかさ。
知識と知力は違う、知力は使われてこそ活きる。

ハードな面で施設づくりをやったような観光は借金ばかりを残し、観光に取り付いてる人だけを潤す。
子供たちが、しっかりと育つ土壌もむしばむ。
故郷は、人の生きる力が強いところでないとならない、

安心して眠れる場所であり、子供を育てるに足るところである、安心して暮らす人の笑顔こそがあの土地の華なのである。

年寄りが話っこする。時代に逆らって、細い毛糸の、馬鹿高いセーターを、おばあちゃんメイドで注文できるとか。与えるのでなく、繋いでゆく、そういうことが大切なのだろう。

古い醸造の樽に、故郷納税の人々を集めて味噌を作る一日。
東京から一輌仕立てたら、TVが寄ってくるか、、。
古い鶏を放し飼いにして、何処にでもない美味しい鳥を、今はやりの美味しさでないなら、料理も当時の。そしていただく。
山菜を摘むツぁ~。いきたいなぁ~~。

朝早く起きて、鶏の卵を取らせていただいたことがあって、夜から眠れなかった。
朝5時に間に合うように、着替えて、時計見て、弟と、従姉妹と3人で、城の小母さんのところに走り参った。
生涯鶏の卵を産むところや生みたての卵を見たことは、強烈な思い出となった。

スキー場を作って、たくさんのコンドミニアムがお化けにビルになるような一過性でない、
しかもハードにお金をかけないで、リピーターが、くるようなのがいい。
2極化の経済。古い家屋を買い取ることはできなくても一年借りたい。管理も出来れば地元に、、と。そういう通年で楽しみたい人はいるはずだ。

夏ともなれば、詩吟を習い、茶の湯、花、座敷で昔過ごしたような催しを、夜ともなれば星が降るのを眺めて、孫の代につなげて、あそこで夏を過ごせば子供は育つと言うような、
納税をし、故郷に戻るチテットを頂くのも有りがたいのではないだろうか?冠婚葬祭に人が寄ってくる。

川で泳いだのも、あのぬるっとした気持ちの悪さをただ懐かしく思い出す。なかなかつれない釣りとか。
お金ばかり取るような観光地はあそこは金儲け主義でということになる、そうしないとここの店が儲からないから。評判を落とす。
行政で、安く企画すれば、そこに行けばいいだけだ。

居候で無収入の私には納税はできないけれども、できるのであれば、そのパスポートに納税する、地元の人と一緒に川に入り、バスで金田一温泉に行く。
木で沸かした五右衛門ぶろに入り、亡き父が求め続けた、ブロイラーでない、地虫を食べてるような滋養の鶏を堪能したい。

火を使う経験は都会の子供には皆無である。そこは、十分気を付けて、、と。

そうね、勉強を教える場所も必要ね。と。

東京から何度も何度も通った父の故郷には魅力が一杯だった。
住んでいる人には空気であってもその空気がうまいと言うような魅力なのだろう。

全く一期一会とはいったもので、切り取ったように鮮烈によく覚えてる瞬間でありました。
彼は何をなしたかったのだろうか?

政治は、民の暮らしのためにあり、市長は公僕であり、身を尽くしてやり抜かねばならぬことがある、
丁度、49日ぐらいになるのかしら?とおもったり。


風雪の中に梅は見えなくなる。すべてをうずめる。真っ白な銀世界。
清らかな世界。
雪の白と、梅のつぼみの白は混ざって何も見えない。
何も見えなくとも、梅は存在してる。
それは誰にでもわかる。

彼はいなくなったけれども、存在してる、

ほのかな梅の香りがする頃に人びとはおちつくのだろうか?
大きな悲しみを乗り越えてゆくのだろう。
梅九戸城

城が落ちても、名を遺した九戸氏。
そして、六弁の梅。
鬼籍に入った伯父たちも街のために尽くした。
彼は、当然なるべくして、日々の修行のはてにその立場になった、
逝くにはあまりにも早かったけれども、残した思いは大きかったろうと。

あとに続くものは決して、くじけてはならない。


悲しみを勇気に変えて、彼の夢を一つづつ実現し、また、修行し、尽くしぬいて、滅するのです。
だからこそ、激しく、強く、清潔に、進むのです。
おおらかにこの世を楽しみ、豊かに自分の使命を覚えて邁進するのです。市長


使命を知っていた紅顔の美少年、愛される好々爺市長。よく頑張りました。
約束完遂、あっぱれです、

そして、次代の若者よ、。
育て!!
強く、高く、深く、。自分を信じて、、

自分を鍛えて、故郷を守り抜いてください。

冥福をお祈りし、また、われも、道を開きたいと思います。それが私の香華です。

合掌。

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